Contents
小アルカナ【ワンド2】絵柄の意味・世界観
城壁の上に、背筋をピンと伸ばした男性が立っています。手には地球儀、視線は遠方。あなたは、今よりもっと大きな世界に目を向けているようです。夢や目的を叶える選択肢を、あなたはココロの中にふたつ持っているはず。さぁ、どちらを選びますか?
絵柄の意味 | 解説 |
---|---|
テーマ | 方向性を決める |
ワンド(こん棒)の2 | 数字の2は、対極にあるふたつの対象を表します。ふたつの理想や目的が現れたとき、どちらを選択するか決めることを示唆します。 |
2本のこん棒 | こん棒は目的や理想、情熱の象徴です。1本は男性が左手に握り、もう1本は固定されています。目的や理想にまつわる選択肢が、ふたつ存在することを意味します。 |
遠くを眺める城壁に立った男性 | 城壁は実績を象徴するもの。男性は商人のような服装をしていることから、物質的な成果を手にしていると解釈できます。また、遠くを見つめる男性の姿から、夢や理想を思い描いている姿もうかがえます。 |
地球儀 | 成果や実績を示します。また、グローバルな視点、視野の広さを持つとも解釈できます。 |
赤いバラと白いユリ | 赤と白は男女の象徴。創造性や、情熱と理性のバランスが取れていることを意味します。大アルカナ「1:魔術師」「5:法王」にも描かれています。 |
小アルカナ【ワンド2】の物語
「火」を象徴するワンドは、目的や理想、情熱を示します。わたしたち人間は昔、冒険に出かけるとき、道を照らすために「たいまつ」を使いました。「たいまつ」は木の棒の先端に火をともして、周囲を明るく照らす懐中電灯のようなもの。先が見えない真っ暗な場所を歩くために、「たいまつ」はなくてはならない存在だったのです。わたしたちは、理想や目的、情熱がないと、行動することができません。前へ進むための情熱や理想、目的を、ワンドはわたしたちに与えてくれます。
数字の2は、「陰陽」を表す数です。「陰陽」とは、「違う性質を持つふたつの対象」のこと。男性と女性・光と闇・白と黒…。世の中にはたくさんの「陰陽」が存在しています。そしてふたつの「なにか」、すなわち「陰陽」が現れると、そこには「選択」や「調和」も現れるもの。【ワンド2】は、あなたの理想や目的から進むべき道を選択して、方向性を決めるよう、背中を押してくれているのです。
小アルカナ【ワンド2】正位置の解釈
- 全体
【ワンド2】が正位置で出た場合、あなたは理想や目的をつかむために、一歩前に進めるような選択をすることができそうです。
あなたはすでに、充分な実績や力を持っています。今までがんばってきた自分を信じて、次の方向性を決めましょう。勇気が必要な選択かもしれませんが、今のあなたなら大丈夫。あなたの選択は、未来を明るく照らしてくれるはずです。
- 恋愛
恋愛は、あなたの魅力が輝くとき!出会いを求めている人は、新しいチャンスがたくさん舞いこむかも。理想の相手を明確にイメージすることで、チャンスをものにできるでしょう。あなたの直感を信じて、行動を選択してくださいね。
パートナーがいる人は、相手との関係が良い方向へ進展しそう。あなたが相手に対して不安や迷いを抱いていた場合、すっと解消するような出来事も起こりそうです。自分の意志をしっかりと伝える姿勢が、幸運をもたらしますよ。
- 仕事、金運
仕事運は絶好調です。今までの成果が認められ、昇進や昇格のチャンスに恵まれそう。中長期の仕事が無事完了して、次のステップに進むケースもあるでしょう。転職にも適した時期なので、転職を検討している場合はぜひ活動を開始してみて。
金運も良好!まとまったお金を手にする機会も増えそうです。収入アップの話があれば、積極的に挑戦してみてくださいね。
- 人間関係
人間関係では、リーダーシップを持つ人との縁が深まりそうです。相手には周りを導くパワーがあるみたい。相手の行動力に、あなたも「すごいな」と思うのではないでしょうか。
相手の意志の強さは、あなたにも良い影響を与えます。今あなたが迷っていることがあれば、相手の考え方をぜひ参考にしてみて。あなたにとって納得のいく選択をする手助けになるはずです。
https://sup.andyou.jp/tarot/fortune2022/_atab
小アルカナ【ワンド2】逆位置の解釈
- 全体
【ワンド2】が逆位置で出た場合、目の前に選択肢が現れたとき、あなたは選択することが難しいと感じる可能性があります。
あなたはまだ、理想の選択をするための材料が足りていないのかも。あなたに必要な材料は、経験や計画、もしくは実力かもしれません。材料さえそろえば、あなたはきっと、理想や目的を叶える素晴らしい決断ができるはずです。
- 恋愛
恋愛運は少し曇り模様。出会いを求めている人は、「なかなか理想の相手と出会えない」と感じることが多いかもしれません。焦りはトラブルのもとです。うまくいかないと感じるときは、少しだけ立ち止まって、これまでの行動を振り返る時間を作ってみて。
パートナーがいる人は、相手との間に考え方のギャップが生じやすいかも。かつては同じ夢を見ていたのに、今は少し違うのかな…と感じるケースもありそうです。関係性を深めるチャンスと捉えて、あなたから相手に歩み寄ってみましょう♪
- 仕事、金運
仕事は少々注意が必要な時期。思わぬハプニングが起こり、仕事が計画どおり進まないケースも。優柔不断がトラブルを招く可能性があるので、選択するべき場面では、自分の意志をしっかり通してみてくださいね。
金運も低迷傾向です。予想外の出費が発生し、焦ってしまうかも。あらかじめ手持ちのお金を確認して、計画的に過ごすことをおすすめします。
- 人間関係
人間関係は、協調性を大切にしたいとき。周りの人たちに自慢話ばかりしていると、人間関係のトラブルが発生したり、周囲から孤立したりするかもしれません。
人に自慢したくなるということは、あなたがそれだけがんばってきたということ。相応の実力や知識もついているはずです。あなたが努力して得たものを、自慢という形で消費するのではなく、人に与えてみてはどうでしょうか。周りはあなたを「すごい人だ!」と感じ、あなたは今よりもっと親しまれる存在になるでしょう。
https://sup.andyou.jp/tarot/style-skill/_atab
小アルカナ【ワンド2】アーサー・E・ウェイトの解釈
ウェイト氏は、【ワンド2】の男性が右手に持っているのは「地球」だと述べています。
男性が右手に持つ地球は、実績や成果の象徴です。【ワンド2】の男性は、一定の成功をおさめ、富や権力を手にしているのでしょう。しかしその成功も、片手におさまる程度の小さな世界でのお話し。世の中には、さらに大きな世界が広がっているのです。【ワンド2】の男性が遠くの景色を見つめていることから、成功の先にある大きな世界の存在について、男性は認知していると解釈できます。
【ワンド2】のカードには、2本のワンド(棒)が描かれています。1本のワンドは男性が握っていますが、もう1本のワンドは城壁に固定された状態です。固定されたワンドは、【ワンド2】の男性が成功によって手にした権力や富、名声を意味するもの。男性が握っているワンドは、新しい理想や目的を見据える情熱的な意志を示しています。
自分の理想を追い求めるか、冒険をあきらめ現在の地位に留まるか。【ワンド2】は、方向性を定めることが必要なのだと、あなたに選択を促しているのです。
https://sup.andyou.jp/tarot/arcana-wands/_atab